2.以心伝心

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 それにしても、いつになったら屋敷に上げて貰えるのだろうか。  彼女が腕に絡み付く力が徐々に強くなっている。それに比例して、胸が更に密着する。  そろそろ放して頂けないと、頭から湯気でも出てきそうだ。 「……いや。んっと……」  その間にも、質問の返事をユキが一生懸命探している。  白髪のおじいちゃんも意地悪なことするな~。ユキも素直になればいいのに。  ん? ちょっと待てよ。先週喧嘩したよな、僕とユキって。
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