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それでも照れ臭くなってしまい、頬を人差し指で掻いた。
「それなら少し待っといてくれないか? 私もご飯を作るのを手伝ってくる」
体をガバッと起こした彼女は、笑みを浮かべて僕の有無も聞かずに部屋を出ていった。
「僕の話を全然聞かないな。ユキは」
そう言いつつも、破顔一笑してしまう。本当に嬉しい時、感情は表に出てしまうものだ。
待っている間、暇なので補習プリントを眺めていた。
裏に書かれた問題に移ろうとプリントを捲った瞬間、彼女の筆箱に目が止まる。
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