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彼女と会うまでの僕は、進むべき方角を見失っていたと思う。
「だけど、ある日変わったんだ。学校に行こうって思えるようになった。なんの楽しみもなかった明日が好きになれた」
ユキの目を離さないよう確りと捕らえる。
「ユキに会ったから僕は変われたんだ」
だから、これからもユキと一緒にいたい、
「ありがとう。そして――」
ずっと、ずっと。
「好きです」
頭を撫でていた手を、背中に回す。体の支えにしていた手も同じようにして、ユキを抱き締める。
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