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覚醒しきっていない頭を起こす為に、冷蔵庫に入っている牛乳を取り出す。朝はこれに限るね。
喉を鳴らして一気に胃へと注ぎ込む。冷たい牛乳が食道を滝の如く伝っていくのを感じる。
牛乳パックにつけていた口を放す。そして、ぷはぁー、と息を吐いた。
「よし。今日も元気にいってみよー」
冷蔵庫に飲み終わったそれを戻すと、カウンターを越え、その向かい側にある食卓へ回る。
テーブルの上には茶色い封筒が置いてあり、それを手に取ると中身を確認する。
「残り四千円ちょっとか……」
その中からは、野口英男と小銭が少々姿を見せた。
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