記憶

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家に着いた雪は自分の部屋に入り鞄を無造作に置きベッドに転がった。 『…最悪…』 いつもなら渉を置いて帰る事等有り得なかった雪にとって、さっき自分のした事がまるで悪夢の様だった。   一方置いて行かれた渉は一人腹を立てながら帰ったのだった。     朝… 『行ってきまーす』 雪はいつもの様に家を出た。 カシャン…キィー… ロックチェーンの鍵を外しドアを開けた。 『…お早』 『渉…』 家の前で渉が待っていた。 昨日の事があったから少々気不味い2人。 『お前さ、昨日n『ご免ね、渉…先行くね。今日は明日香達と朝から用事あるし。帰りも先帰って良いよ。』 雪は渉の言葉を塞ぎ、スタスタと先を歩いて行ってしまった。
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