片隅の記憶

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そして教室に着くとこの日だけは違った教室が騒がしい 「んー?どったのどったの?」 「えっとね今日転校生が来るらしいよ~」 「あぁ!そういえば私の親せきがくるんだよね~」 「へぇ~朱実に親戚なんていたんだな」 「何よその眼は?」 「それにしても一体どんな人なんでしょうねぇ~」 そんな真之の言葉に続くかのように教室の扉が開いた 「みんな~!席に着いて~!重大発表があるよ!」 「「「ざわざわ・・・(神門ちゃん俺ら知ってる!知ってるから!)」」」 「今日からこのクラスに新しい仲間が増えますよ!みなさん仲良くしてあげてくださいね!」といい感じにネタバレしてる俺らには「お、おう」としか言いようがない 「あり?そんな驚かない?予想外だな・・・まぁいいやとりあえず入ってきて~」 ガラガラ~と築20年程の扉が開いた、そして一人の女子が入ってきた 「ほいほいほんじゃ自己紹介よろしくっ」 彼女はお辞儀をしてから 「今日からこのクラスに編入しました朱実さんの親戚の橘樹美紗ですよろしくお願いします」と とても簡潔で飾り下のない自己紹介をした その瞬間俺を合わせたクラスの男子全員が目を見開いた! 「す、すごく・・・きれいです・・・」 「おいおい何だよお人形さんみたいだな」と男子生徒はそれぞれの思いを口にする 勇一もその中の一人だ・・・ 本当にきれいだなぁ 「何々勇一はもう目をつけたわけ?」と神門先生に言われ 「いえいえ別に!断じて!全く!こんなかわいい子が朱実の親戚だなんて思ってもいなかったので!」というと朱実がすごい形相でこちらをにらんできた・・・あとで謝っておこうかな 「あーあ勇一はデリカシーがないですねぇ・・・」と真之に言われ顔が真っ赤になってしまった しかし、朱実に親戚なんていたんだなぁ・・・
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