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「はあ…はあ…」
息が切れた。
元々運動するタチじゃない。
「私は…人間っ」
自分に言い聞かせるように独り言を言ってしまう。
…精神が、壊れそうだ。
「おい!奴隷そっちに行ったぞ!」
「ひい!」
表路地から声が聞こえた。
私は裏路地の更に奥へ奥へと逃げていく。
ゴミ箱の後ろに隠れて、汚い地面に座ってガクガクと震えていた。
「きゃあああぁぁ!!」
表路地から女の子の声がした、私の体も釣られて震える。
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