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「取れる訳ないだろ!ほら早く歩け!」
パシンとお尻を叩かれた。
ぐるりと反転し睨むと大柄な男は苦笑し始める。
…何やら私は他の奴隷と違って値が高いらしく、奴隷にしては何やら扱いが丁重だった。
「は、早く行け!」
「言われなくても行きますよ…」
馬車の荷台から降りて檻の中に閉じ込められる。
私の入った檻は隣の檻と違って人はそれほど多くない。
しかし何故か私は猫耳に尻尾を付け、薔薇の髪飾りも渡されていた。
他の人は奴隷だと分かる汚い布一枚…みたいな服なのに、私はこの異世界に入る前に来ていた私服。
…レディーファースト?
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