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「う~ん」
俺は目を覚ました。時計を見るといつもより30分程早い。隣を見てみると、碧が可愛い顔して寝ている。
「お前があの夢を見せたのか?」
俺はそう言いながら、碧の顔を視ていた。すると、あることを思い付いた。
俺はケータイを取り出して、碧の寝顔を撮って、待ち受けにした。
「う~ん」
どうやら、ライトを付けたせいで碧が目を覚ましたようだ。
「おはよう、碧」
「た…くや?じゃあ…あの夢は…拓哉が…一緒…だった…から?」
碧が気になることを言った。
「碧、その夢って俺達が恋人になった時のか?」
「もしかして…拓哉も…見たの?」
どうやら俺の予感は当たってたらしい。
「あぁ、こんな偶然あるんだな」
「たぶん…偶然じゃ…ないと…思う」
「そうだな、俺もそんな気がする」
俺達がそんな話をしていると…
ピピッ、ピピッ
目覚まし時計が鳴った。
「そろそろ起きるか」
「拓哉…まだ…」
「そうだったな」
俺はそう言うと、碧が瞳を閉じたのを確かめてから、口付けをした。
「ほら、行くぞ」
「うん」
そうして俺達は部屋を後にした。
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