1st~~幼なじみのあの娘~~

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今、俺達は帰ろうとしたんだが… 「おかしいだろ、何で昼間は空が青かったのに、こんな土砂降りなんだよ」 「どう…する?」 愚痴をこぼす俺に碧が訊いてきた。 「仕方ない、ほら」 俺は上着のボタンをはずし、片腕だけ脱いで碧を入れた。こういう時碧が小さくて良かったと思う。 「拓哉は…どうするの?」 「バカは風邪引かないから大丈夫だよ」 碧の問いにそう答えると… 「拓哉はバカじゃないよ!」 「悪かったよ。どちらにせよ俺はこの程度で風邪を引けるほど柔な体してねぇから心配すんな」 碧は俺が自虐的な言葉を言うことに何故か敏感に反応する。 「でも…」 「ほら、早く行くぞ」 俺は、渋る碧の背中を押して雨の中に出た。
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