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俺達がダイニングに入ると良い匂いがした。
「ほら、拓哉君も碧も、早く手を洗って席に着きなさい」
深雪さんに言われて、俺達は席に着いた。
「いただきます」
俺と碧が黙々と食べ進めていると…
「碧、また拓哉君の部屋に居たのね」
「うん…部屋に…行ったら…拓哉が…下手…なのに…何度も」
「碧、あんまり誤解を招く言い方をするな。深雪さん、言っておきますけど、ゲームのことですよ」
「心配しなくても分かってますよ」
こんなを話をして夕飯を食べ終えた後、碧は風呂に生き、俺は深雪さんと後片付けをした。
「ありがとうね、拓哉君」
「こんなのお礼を言われる様なものじゃ無いですよ」
深雪さんにいきなりお礼を言われて驚いたが、普通に返すことが出来た。
「この事じゃなくて、碧のことよ。あんなに雨が強かったのに全然濡れてなかったでしょ」
「そっちでしたか。どちらにせよ礼を言われる様な事じゃないですよ。俺は恋人として碧を守りたい、ただそれだけですから」
「強いわね」
「そんな事無いですよ。俺なんて…まだまだ…」
俺は俯きながらそう言った。
「拓哉君、後は私がやっておくから部屋に戻って良いわよ」
「すみません、そうさせて貰います」
そう言って俺は部屋に戻った。
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