1st~~幼なじみのあの娘~~

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俺は風呂から上がり、碧の待つ部屋に向かっていた。 コンコン「碧、入るぞ?」 自分の部屋だが一応ノックして入ると… 碧が俺のベッドに寄り掛かって寝ていた。 「お~い、碧さん?」 返事がない、ただの屍のようだ。 「そうじゃない!何で碧が俺のベッドで寝てるんだよ!!」 一頻り叫んだらどうでも良くなってきた。 「取り敢えず、碧を部屋に連れて行くか」 俺は一度碧を横にしてから、俗に言うお姫様抱っこをした。すげぇ軽い。林檎3個分位だ。 「ここで碧が起きたらどうなるんだ?」 「う…うん…拓哉…私…どう…されるの?」 あんなことを言ったせいか、碧が起きた。しかも頬を赤らめて、盛大に勘違い中だ。 「落ち着け、碧。俺はお前の部屋に連れて行こうとしただけだ」 俺が弁解すると… 「一緒に…寝ないの?」 碧が突拍子も無いことを言ってきた。 「寝るわけねぇだろ」 何とか平静を保ってそう言ったが、すげぇドキドキしてる。 「……そう……」 そう言って、部屋を出て行こうとしている碧の顔が凄く寂しそうに映った。 おい、俺、女の子…しかも自分の恋人を泣かせて良いのか?んな訳ないだろ! 「な…なぁ、碧。やっぱり一緒に寝ないか?」 碧が部屋を出る直前、俺はその言葉を口にした。 「……良いの?」 碧が立ち止まり、そう訊いてきた。 「俺から言ったんだ。それとも、碧は俺と寝るの嫌になったか?」 「ううん…嫌じゃ…ないよ」 そう言った碧は輝く様な笑顔だった。 「ほら、そうと決まれば早いとこ寝ようぜ」 「拓哉…まだ…チュー…してない」 「そうだったな、碧…瞳、閉じろ」 そうして俺達は口付けをした。 「ほら、碧、早く寝ようぜ」 そうして俺達はベッドに入った。 「拓哉…大好き」 「俺もだよ、碧」 そう言ってから、俺達は眠りに就いた。
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