ユメのまた夢

３

現在地から確認しようと地図を見ても、タンクバックもカバーと雨で見えないしモタモタ…｡っ！

みんな行っちゃうっ

一か八かで 飛び出した。テイルランプが見えるはず…｡

…………………｡

……………………………｡

……！！いないっ！！

｢こいつ、長野に向かって 行ったのよ。普通に考えて東京方面だろ。岡谷なんだし。｣

お、岡谷ジャンクション？……今でも分からん。

｢だって、清里はこっちって表示してくれたらいいのに。その位置から清里がどっち方面かなんてさ……わかんないよ…。｣

｢中津川から乗ったんだから、そうだろ。って、お前それすら分かってなかっただろ。｣

｢………｡｣

中津川……はい。記憶から削除されてます。

｢お前……｡郡上八幡ってどこの県だ？｣

｢……岐阜県？｣

｢ん。正解。じゃ、清里は？｣

｢……？｣

｢だぁぁぁ!!マジで？！山梨だろーがっ！｣

｢｢｢…………｡｣｣｣

頭を抱えたシンさんは勿論。皆さん、言葉を失うほど呆れてしまったようだ………｡

｢それから どうなったんスか？｣

レン君が待ちきれない様子を抑えた感じに軌道修正した。