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見えると期待したテイルランプを探しながら、スピードはどんどん加速していった。ああ、間違えたんだと 納得するまで、しばし。
それからのパニックったら……。
次のインターチェンジまで。そこで戻ろう。とにかく、インターチェンジだっ。
とにかく、とにかく。と、念じながら 弾丸の様に走った。不思議と路面の恐怖など感じなかった。
「俺が追い掛けたんだけど。こいつ、いないのよ。かなり飛ばしたらすっげぇ先に見えてさ。200近く出しても あんまり縮まらないんだよ。」
松さんの青い回転燈がミラーに気付くまで減速しなかったからなぁ。120強くらいで走ってた。
ホッとしたらすぐにインターチェンジだったから かなりの距離だよね…。
「松さんには、今でも 足向けて眠れませんっ。」
みんなにもね。
みんな次のサービスエリアで待っててくれたんだ。馬鹿だな~って、笑いながら。
本当ならば、少しでも進みたい状況だっただろうに……。
寒いとトイレが近いって言いながら、レインスーツも脱がないでコーヒー飲んでた。
ヒロさんのくれたココア、温っかだったな…。
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