* 遼輔 *

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俺は、自由な方の手でアイツの顔にかかる髪を後ろへ流した。 その辺で、やっと目が覚めてきたらしいアイツは、「…ん」と少し鼻にかかった声を上げ、くるりと俺の方へ向きを変えた。 一瞬、俺の腕におさまって丸くなったと思ったら、急にヒョイと顔を上げて俺を見た。 せっかく流してやった髪の毛が、またぐじゃぐじゃだ。 .
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