プロローグ

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「ッッ!?輝は言ってないわよ!!アンタに関係ないでしょ!?」 俺の言葉を聞いた夏野は、戸惑いながらそんな言葉を返してきた。 これ以上、こいつと言い争いをしていても仕方がない。むしろ、そろそろアイツが動くだろうしな。 なんせヒロインその①のピンチだもんな。主人公野郎が動かない訳がない。 そうなったら、アイツと会話せなならんかも知れんからな。あぁ、やだやだ。 「じゃあ、そう言う事で……」 言い過ぎたよ、悪かったなと会話を切り上げようとしたのだが、どうやら遅かったらしい。 「ごめんね脇野君。羽美さんが迷惑を掛けたみたいだね」 一番嫌だったことが起こりやがった。 アイツが動いたのだ。
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