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…………は?
何こいつ。バカなの?死ぬの?
なんで俺がお前なんぞと仲良くせねばならん?
「ちょっと輝くん!?」
「何を考えてるのですか?」
それは奴のハーレムメンバーも同じようで、口々に抗議の文句を放っている。
「まぁまぁ、みんな。ほら、今回は夏野さんが悪いんだしさ、脇野君も僕の大事なクラスメイトなんだ。だからさ、ね?」
が、奴はそれが当たり前のように、口々に罵詈雑言を放つ女子たちにそう言う。
……。
なんか俺が友達になってくれと言ったみたいじゃねーか。ぶざけんな。
付き合ってられっか!!
「……イヤだ。俺の事は放っておいてくれ。ほら、お前の大事なお友だちもみんな言ってる事だし、俺に構わずイチャイチャしてろ」
俺はそれだけ言うと再び席に着き、両腕を枕に顔を机に伏せたのだった。
その後も奴は色々と言ってきたが、俺は返事をしなかった。
……これが、俺が奴との接点を持ってしまい、いやが上にも奴と係わってしまう事になる話の始まりである。……はぁ。
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