新年特別編

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それからお参りをして、甘酒をもらうと大江山がなんとも渋い顔をしていた。 「もしかして嫌い?」 「き、嫌いじゃないけど…だ、大丈夫だよ」 結構甘酒って嫌いな人は嫌いなんだよなあ。 「俺は好きだけどな」 「ぼ、僕も!」 …?何を言っているんでしょうか?さっきの渋そうな顔は… 「あ、ご、ごめん…」 「い、いや…」 えっと、なんか滅茶苦茶ギクシャクしてんのなwww 「なんか俺たち付き合い始めのカップルみたいじゃね?」 冗談で言ったんだけど、みるみる顔が赤くなる。 「冗談だって。そんな怒るなよ…って怒るよな」 「お、怒ってないから…早く…行こ?」 パーカーの裾をチョコンと引っ張るとか…お前は女子力高いな。 なんて言ったらまた怒られそうだ。 手に持っていた甘酒を一気に飲むと、ごみ箱に放り投げた。 見事着地。 「わあ、すごいね」 「はは、褒めんなって。照れるじゃねえか」 「すごいって!」 褒められてテンション上がるとかガキか…と思いながらも上がってしまうものはしょうがない。 そんな俺たちを見ている目があったなんて知らなかった。
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