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それは静かに転がっていた。 夕闇の迫る森の中。道を外れ、木々を薙ぎ倒しながら崖を滑り落ちた先。緑の中に埋もれるようにして、横転している車体バス。 中からは何も聞こえない。 聞こえるものは、風に揺れる枝葉の音と野鳥の声。 そして物悲しそうにカナカナと響く、ひぐらしの――――。 そこには、錆びつき苔むし、動くことのない鉄屑と化した物が、ただただ静かに横たわっていた。
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