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熱い・・・何か焦げ臭いにおいがする。
燻される様に煙たく頭も痛い。
重い体を起こすと、
そこには見慣れた埼玉県さいたま市に有る私の街が瓦礫と炎の地獄と化していた。
「これは・・一体?」
私の家も学校も無惨に崩れ落ちて、
まるで原形は留めていない。
そして人々も生きたまま業火に焼かれている。
しかしこの破壊と殺戮をもたらした者達の正体を見て、
私は衝撃を受けた。
「そんな・・・天使?」
天使達は普段人間が思い描く、
美しく優しげな姿のまま街を壊していく。
生き残った人間は自分達を助けに来たのかと思って近づき、
彼等の剣で切り刻まれていく。
そして微笑みながら私の元に飛んで来た。
「ひっ!嫌っ!!」
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