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しかし突如黒い何かが私の前に現れて、
天使が振り下ろした剣を刀で止めた。
漆黒の甲冑には真っ赤なラインが入り、
眼や刀の波紋も爛々と赤く輝く。
魔王の如く禍々しい武者だが、
私を守っている事だけは解った。
「でも一人じゃ無理ね、
希望的観測でも天使は無量大数はいるのよ」
「そんな・・・」
「それにこの世を創った神もいるし、
私を除く全悪魔はまたソロモン王の奴隷と化した。
敵は世界の全て!」
黒く小さな獣が私の側に現れ囁く。
よく見ると黒武者の鎧の隙間から血が溢れ、
片腕も無くしていたのだ。
「でも貴女なら出来る!
無限の天使軍を倒し!
全知全能の神を超え!
全ての人類と悪魔を救えるのよ!」
「そんな・・私にそんな力は・・」
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