いつもの朝食

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いつもの朝食

「無い無いな・・・わっ!?夢?」 夢にしてはあまりに恐ろしく、 あまりにリアルだった。 寝汗がパジャマに纏わり付き、 心臓の鼓動が止まらない。 気を落ち着かせるべく枕元のぬいぐるみ達を眺める。 そんな私、 茨城ひろこは聖メギドン学園中等部に通う普通の女の子だ。 「おはよ~くまさん、いぬさん、ねこさん・・・ん?こんな子いたかな?」 見慣れたぬいぐるみの中に紛れていた黒いマスコット、 その名前は一向に思い出せないが、 「まぁかわいいからいっか! ふわあわわ~」 あくびをしながらパジャマのまま階段を下りて洗面所に行く、 いつもの様に顔を洗い、 歯を磨いていると洗濯物を取り替えにママがやって来た。
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