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「この中で一番階級が高いものは?」
メリッサ少尉は下っ端ではなく上の者と直接話がしたくなった。
恐らく今彼の隣に立っている将校らしき人物が一番階級が高いだろうが。
だがここでまた予想外なことが起きる、作業員らしき人物が私ですと言って前にでる。
「貴方が?」
「ええ、日本国陸上自衛隊のに二等陸士鈴木晃(すずきあきら)です。」
目の前で敬礼すると彼女は予想外の返事にまた驚かせられた。
隣の将校らしき人物ではなく目の前に立っている鈴木と呼ばれる者が最高階級者だという。
「二等陸士というものはよく分かりませんがお話は出来ますか?今すぐに。」
このまま放置することはまずい、出来るだけ話をしておくことが妥当と判断し詰め寄る。
どうでるのか、心臓をメリッサ少尉は鼓動を大きくして聞く。
もしここで断ると逃げられる可能性が比較的に高くなる加えて自身にも責任がのしかかる。
「今ですか?別に良いですよ。」
彼はそう言い先に玄関口へ入った、余りにもことが進みすぎて頭の理解力ガ追いつかなかった。
残り二人も部屋に入っていくので仕方なく部下二名と共に玄関口から家に入る。
綺麗に並べられた玩具銃の列を抜けると次はお香に近い煙たい臭いが充満していたが上司の煙草と比べ幾分とマシだ。
通路を含め壁も何もかもどこか無機質に感じさせるそんな雰囲気がある。
更に奥へ行くと応接室らしき部屋につく、そこだけは珍しくどこにでもある普通の応接室で特に理解に苦しむことはなかった。
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