迷い込んだ者たち

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田んぼに畑、そして山々があり典型的な田舎があった、例えるならば白川郷のような場所。 そんな場所で一台は置いておき場外れな車両が三両走っていた。 「へぇ~ここら辺は結構広いなどうぞ。」 「まぁここら辺はトラクターとかトラックとかあるしね。ある程度広くしたんだ。」 「ふ~ん」 それらの車両はそこら辺で見かける車ではなく少し厳つい車があった。 一台はメガクルーザと呼ばれる大型のジープ、もう片方は四人乗りのハイラックストラックが走っているその姿はまるで軍隊がやってきたのではないかと思われる。 そして三台目は普通のハイエースのワゴン車だった。 「サバゲーの場所としては最高ですね、広い土地に人は少ないやりたい放題ですよ。」 無線機から聞こえる声の主は萩原啓太郎(はぎわら けいたろう)は既にドイツ陸軍の軍服を着てスタンバイをしていた。 彼は言う間もなく軍ヲタだ、旧ドイツ軍やヨーロッパ方面に詳しく、そこら辺のテレビ局に勤めている輩以上の知識はあると自負している。 「だからってうちの実家で室内戦を行わないように。」 「了解であります!」 そして後ろからハイエースを運転しているのは山之内秀樹(やまのうち ひでき)彼は鉄ヲタで某私鉄会社に勤めている、軍ヲタの祭りに参加したのはある意味付き合いでだろう。 「山之内生きている?どうぞ。」 「なんとか生きてますどうぞ。」 そしてハイラックスを運転している自分は鈴木昭(すずきあきら)Fラン大学と理系専門学校でコンピュータや工学系等色々勉強しているが知識は広く浅くの状態。 暇つぶしに予備自衛官にうけて合格し一ヶ月程訓練を受けた、無論まだまだ受けないといけないのだがまだ期限はきておらず問題はなかった。
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