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翌日、あれから家に戻った三人はのんびりと家で明日のサバゲーに向け着々と準備をしていた。
「このベストかなり重いであります。」
「ん?これ防弾防刃ベスト。結構高いよ。」
「何でそんな物あるんだよ。」
「あとそこの防弾ヘルメット取って、迷彩の布装着するから。」
「いや、もうサバゲーじゃないじゃん実戦並みの装備じゃん。」
「[HPW1-SP2っていうヘルメットでね5万円以上もするんだ。」
「鈴木にしろ萩原にしろその情熱を別の所で扱おうと思わないのか?」
「アーアーきこえなーい×2」
両親は何か役所に届け出るため実質自分たちが留守にしている。
無論こんな田舎で泥棒をする輩はいないだろうしおもちゃとはいえ完全武装した軍隊もどきが居座っていたら泥棒どころかテロリストでさえよらないだろう。
「ん?誰だろう。」
萩原が唐突に窓の外を見て呟くため彼自身も窓の外へ視線を移す。
「サバゲー仲間か?」
彼はライフルを所持しており見たことのない不思議な格好をしていたが確かに軍服だと思えた。
「何の作品だろう?」
「分からないけど・・・服だけならともかくライフル振り回されると迷惑だ注意してくる。」
鈴木が立ち上がろうとしたその時、一瞬周りが暗くなったような気がした。
「あれ?今一瞬周りが暗くならなかった?」
鈴木が二人に聞くと首を縦に振り肯定した。
「何か飛行機が通りすぎたような感じですね。」
「分かる。」
そういってもう一度窓の外に視線を向けると見慣れた田んぼと畑が消え代わりに木々が囲んでいた。
「・・・・あれ?」
「どうかしましたか?」
「いやサバゲー仲間が消えたかと思うと畑や田んぼも消えていた。」
「はい?」
山之内が立ち上がり直接自分の目で確認すると彼も鈴木と同じく固まることしかできなかった。
「さっきまで田んぼあったよね?」
「うん。」
「何でこんな風になっているんだろう。」
「さぁ?」
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