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不審者以上に訳かわからないその人物にある種の興味を感じる。
彼女は一旦写真撮らせて監視役だけ置き退くことにした。
「これが噂のガソリンスタンドです。」
少し日が落ち当たりが暗くなった頃、指揮車に移り軍曹と会議を行っていた。
彼らが見ている写真にはガソリンスタンドらしき施設の写真と屋敷もどきの建物が写っている。
「本当に妙な建物ですね少尉殿。」
「しかし見ない文字だな軍曹何を書いていると思う?」
「ガソリンスタンドだと書かれているかと、もしくは店舗名ですかねしかしカクカクした文字です。」
不思議そうに眺めて施設の地図に目を移す。
相手は全く家から出ておらず家の中で何かをしているぐらいであった。
おおよその施設の把握は出来たが全く無防備な造りとにしか見えなかった。
加えてこれが工作員の施設とも思えない。
「念のためガソリンスタンドから離れたポイントから侵入していこうと思います、もし本当にガソリンスタンドだと誘爆した場合大きな事故になると思われますので。」
ガソリンスタンドの部分に赤いペンで円を印すと報告が入る。何と不用心なことに懐中電灯を持ち外に例の不審者らしき人物が出てきたのだ。
「一人なのか?」
「三人です、一人はあの家に似つかわしく奇妙な服を着ています、もう一人が作業着らしきものを、そして最後の一人はて良くは分かりませんが将校らしき人物が出てきてます。」
「本当か?」
「はい、明らか礼装の服を着ている上階級章や勲章らしきものを幾つか服につけています。」
「下手に捕縛は出来ないな。」
メリッサ中尉は地図に穴を空けるか如く睨みつけている。
もしどこかの国の将校で外交問題になっては。そもそも向こうが無断で領土に入ってきたことが問題なのだがだからといって殺してしまった場合何かしらの材料になりかねない加えて下手をすれば紛争になる。
司令官に連絡を取るしかない、少尉程度の階級の範疇を超えた。。
彼女の直感的にそう判断した
無線の盗聴の懸念もあったが事態は一刻を争う、このまま何か行動を起こされても困るしだからといって放置するのも出来ない。
だが非情な返答が返ってくる、それは司令官は早退をして連絡が行き届かない状態だという、家に連絡を試みたが家の者もどこに司令官がいるのか分からないと言う。
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