不審者

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一瞬司令官の怠慢に苛立ちを感じたがたかが不審者、そこまで真面目に取り組む方が少ないだろう。 だが要塞にも関わらず問題もあり佐官クラスの者はいない、つまり基地で一番階級が高い者は自分を置いて他ない。 「その将校とコンタクトを取るわ、軍曹今すぐ準備して。」 「一応意見を申告します、危険ですが。」 軍曹は危険だと忠告はするものの装備を手に取り準備を着々戸済ましていた。 「一番危険なのは二級品しか持っていない待機用の歩兵に攻撃をさせる方が危険よ。」 「ごもっともです。」 そう言って軍曹は車両と数人の護衛を引き連れて例のガソリンスタンドへと走狗を進めた。 ガソリンスタンドに向かっている途中また報告が入る、相手方は呑気なことに鉄製のロッカーとも言い難い何かから飲み物らしきものを鞄に入れていた。 食べもの以外にも縦に長い缶詰らしき物も詰めている、まるで泥棒のようだ加えて例の将校も手伝い部下とヘラヘラしているという。 「本当に将校なのか不安に感じてきます。」
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