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「どうやらこっちに気づいたようです。」
作業員らしき人物が懐中電灯をサーチライトのようにこちらに向けたのを確認すると車を停止させる、それに続きトラックも停まる。
ここで一つの違和感に気付く、彼らの使用する懐中電灯は自分の知る電灯と違い異様に白い。
一瞬思い違いか何かだと思ったがやはり白い、隣の軍曹がまるで万博で見た蛍光灯みたいだと言って確信を持つ。
だがここでまた一つの疑問が浮かぶ、その光に違和感を持っていた、確かに白いがこんな光り方はしない、この光はどこかトゲトゲしく感じる。
だがいつまでも照らされるものは癪で嫌だったまるでこちらが侵入者のように光線を当てられている。あまり気分のいいものではなかった。
メリッサは拡声器のスイッチを入れ彼らに対して今できる限りの反撃を喰らわす。
「こちらはパコン公国のメリッサ少尉だ貴官らは何者だ?ここは正式に我が領土である。」
それを言うと軍曹に早くトラックにいる歩兵をを降ろせと軽く叱咤した。
歩兵が降りると彼らは実際にはしていないがヘラヘラした空気を相変わらず漂わせていた。
「大した根性だ普通逃げるか手を挙げるぞ。」
彼らからの反応はない、ただ単に不思議そうな顔をしているだけで特に怯えたり動揺したりしていなければ何かを企んでいるような怪しい笑みも浮かべなかった。
「すみません、ここは私の家ですが!?」
作業員らしき人物が手をメガホン代わりにして大声で返答が返答が来る。
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