第三章・ー最後の一人ー

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 何だろう? 何か用なのかな?  件名なしのメールだったので取り敢えず開いて見るとそこには短い文章で「どうして秋も行く事になったのか」と書かれてあった。  ……。あれ。電話だと結構納得してそうな雰囲気だったんだけど、あれは秋君が目の前にいる前提での建前で、実は嫌だったとかそういう事かな? 「……」  隠す事もないから経緯をかいつまんで返信してみると、集君はスマホの前で待っていたのかすぐにメールがきた。  今度は「それなら納得」って文章だった。  ……本当に? めっちゃ納得してなさそうな書き方と返信の早さ。  何だろう……。これ、二人の仲を考えたら歓迎されてもおかしくないよねって勝手に思ってたんだけど、どうも違うみたいだ。  むしろここから喧嘩が勃発しそうな勢いで、今までずっとあの四人に気に入られている事実よりも遥かに困惑している。  ま、まぁ、何とかなるよね? 集君も秋君も大人っぽい雰囲気だし、あからさまには喧嘩したりしないよね?
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