第三章・ー最後の一人ー

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 変に気遣って謝るのもおかしいかなと思って、「了解してくれてありがとう。週末楽しみにしてるね」とだけ送ってみる。  そして待つ事数分ーー。  残念だか分からないけど、それ以降の返信はなくて仕方なくスマホから目を離して寝る支度をする。  もう夜も遅いし、どうせ明日逢えるし、今日はもう本当に疲れた……。  お風呂も長風呂でなく手短に済ませて、さっさとベッドに入って眠ってしまった。  ーーそして翌日。  スマホが着信を知らせる点灯を目にして、寝ぼけ眼をこするのを止めてしまう。  あ、朝から何だろう……。  集君、かな。だよね。……読むの怖いな。  しばらく迷って、いつまでもそうしていても仕方ないと思い直して画面を開いてみる。  文面は思っていたよりも短く、学校にきたら連絡して、直接話をしようと書かれてあった。  ……え。そこ、そんな突き詰めなきゃいけないところなのかな。  絶対怒られそうだな……。でも、私がした事なんだから、ちゃんと責任取らないとね。
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