第三章・ー最後の一人ー

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 という訳で私は、はやる気持ちを抑えながら裏庭にきていた。  幸いな事に集君達はまだきていなかったので、改めてまた観察する。  そう広くはないけど、草木も手入れが行き届いていて、とても綺麗だわ。  こんなところでお弁当とか食べると、なかなかの解放感があって、かなり良いのかも知れない。  今度はここで皆と食べてみようかな。  ところで、紹介したい人って誰なんだろう。  秋君がそれに関わっているんなら、早く教えて欲しい。  そうして取り敢えず、また声とか聞きたいな。  ……。  …………ていうか、呼び出しておいて二人共遅いな。  一体何をしているんだろう?  あー、早くこないかなぁ。 「こんにちは」  ……ん? 今、何か聞こえた? 気のせいかな……。何か今、私……誰かから挨拶された……?  声のした方を見ると、そこに見知らぬ男の子が立っていた。
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