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「俺の事は、海って呼んでくれて良いよ。同じクラスだから、これから宜しく」
同じ……クラス……? あ、そういえば空いた席があったような……。
私がそこに行かなかったのって何でなのかなって思ってたけど、そういう事かぁ。
ずっと入院していたのかな? こういう立ち入った事って、どこまで聞いて良いのか悩むよね。
「じゃあ……、海君。えっと、私の事は……」
「悠ちゃんって、呼んで良いかな?」
先んじて言われて、慌てて頷く。
「ありがとう」
「あ、うん。えっと……ところで、秋君と話をしたいな」
ちゃんと事情を話して謝ってもらえたとはいえ、やっぱり何だか気になって仕方がない。
二人っきりで話がしたいんだけど、大丈夫かな?
聞いてみると、集君と秋君が目線だけ合わせて何やら考えているようだったけど、すぐにまとまったのか振り向いて応えてくれる。
「うん。分かった。じゃあ、海」
「うん。じゃあ、悠ちゃんまたね」
手を振ってくれるのに、同じように返して後に残った秋君と向き合った。
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