第三章・ー最後の一人ー

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 ……よし。何とか放課後までに色んな言い訳とか考えておこう。  最悪、集君が事情を理解してくれるだろうから、そこからの助け船に期待しよう。  そうと決まれば教室に戻って放課後に備えなければと、気合いを入れてから走り出す。  ーーそうして授業も全部無事に終わって、早速宮君が私のところに飛んできた。 「悠ちゃーん! 一緒帰ろー!」  両手を挙げて子供みたいに誘ってくれる姿に、今日は断らなきゃいけないという罪悪感が過る。 「う、うん。えーっとね、今日はちょっと用事があって……」 「えー? じゃあ僕も行く」 「俺も」  宮君の強引な付き添い宣言に、いつの間にかきていた俊君が賛同する。  ……というか、手強いのが一人増えた……。  それにしても、集君は今日に限って遅いなぁ。早くきてくれないと、今度はこっちが秋君との待ち合わせを満喫出来ないよ。 「悠ちゃん、遅くなってごめんね? ……どうかした?」  考え込んでいるところに、ようやく救世主がきてくれた。
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