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「じゃあ、誤魔化してあげる代わりに、今度俺ともデートして」
「え……!?」
目……目が真剣なんだけど……、本気で誘われているのかな……?
日曜にも優しくしてくれたり、親切にしてくれたりしたし、何か考えとかあるのかな?
返事に困っていると、空気を読んでくれたのかにこっと笑みを浮かべられる。
「何てね。冗談だよ。悠ちゃんって面白いね」
「……?」
冗談……、なのかな? そうは聞こえなかったんだけど、集君ってそういうのを気付かせないようにするの、とっても上手そうなんだもん。
「べ、別に大丈夫だよ? お礼はしなきゃだし、今度一緒に遊びに行こう」
上目遣いでそう返してみると、途端に嬉しそうな表情になる。
「本当に? やった。言ってみるもんだね。じゃあ、早く秋忠のところに行ってあげて。後は俺が上手く言っておくから」
うわぁ。本当に嬉しそう。
秋君もよく分からないけど、集君もちょっとよく分からないんだよねぇ。
何で皆、いつも私と一緒にいたがるんだろう……?
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