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理由がよく分からないんだけど、ここは一つ華麗にスルーしちゃって話を進める事にする。
「一緒に行こう?」
「……」
「街の案内もしてもらいたいし」
「集がいるなら集にしてもらえ」
それなのに、ちょっと黙った後にようやくの事で出てきた言葉がそれで、僅かに胸が痛むけど正論だなとも納得出来たので、秋君から視線を逸らす。
「それは、そうだけど。せっかく許可もらえたのに」
「三人で何をしろって?」
「遊ぶの」
「元々俺の我儘のせいで集につけ込まれているんだろうが」
うわっ。不機嫌な秋君って取りつく島もない。
正論しか言わない上に逃げ道とかも作ってくれない。めっちゃ怖い。
そんなに休みの日にまで集君と顔を合わせるのが嫌なのかな。
休日に友達と遊ぶのって、とっても楽しい行事の筈なんだけどなぁ。
「じゃあ、どうしても行かないの?」
「行ったって邪魔なだけだ」
「誰が?」
「俺が」
……ん? 何で秋君が邪魔者扱い? どちらかというと、私がそこに分類されるのでは……。
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