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さて、私も教室……。教室戻……。……どうしたのかな? 用件を告げて役目も終わった筈でしょ? どうして秋君、こっちガン見しながら微動だにしないんだろ……?
「……」
「な、何か用……?」
思い切って聞いてみると、秋君はしばらく返答に困った表情を見せてから呟いた。
「いや。……あのな。ちょっと、俊に説教された」
……また知らない名前出てきた。
とし君? って誰? ていうか、知ってる前提で話さないで欲しいなぁ。
困るんだけど。
「……な、何を?」
「全部話した。今朝の事を。そうしたら俊に、“女の子にとってのファーストキスは、命より大事なものだから謝ってこい”と言われた」
け、今朝の出来事を他人っていうか、とし君とやらに話したのね? 何気に恥ずかしい。
ていうかこの人、話して恥ずかしい事とか、そうして欲しくない時とかあるの、理解してないのかな?
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