森の番人と温泉と

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「メイリン、武器は何を持って行くのだ? 必要なら、俺の首に弾帯を巻き付ければ、そこそこ運べるぞ」 マオマオが、後脚で首を掻く。 分かったとばかりに、銃器を抱える程持って来て、スリングを使って獅子に変身したマオマオの首に取付始めた。 グリップポッドとスコープにサイレンサーを付けたM38 SMDRにマガジンベルト、それにSMAWの発射チューブ単体を6発。 更に1発を、発射機に付けたまま自分で背負うつもりの様だ。 「メイリン、それだけで大丈夫なのか?」 一応胸のホルスターには、VP9-Bも持ってる見たいだけど… 「これも、持って行きますよ」 嬉しそうに見せてから、グレネード弾の弾帯を襷掛けにした。 重そうなんだけど…。 「えっ…MGL-140? そんなもんまで、持って来たのか? ってかさ、撃ち終わった武器はどうすんだ?」 「マオマオが、自分の保管庫に入れてくれるんだよね?」 「おぅ、それは任せておけ」 これを見てると、何だか他のチームの武器も嫌な予感がして来た… 見てると、SMAWとMGL-140は必須らしく、それに小火器を組み合わせてる。 まぁ、他は機動力より火力なのか、弾薬やチューブをかなりな数を保管庫に入れてる。 俺もSMAWは持って行くつもりでは居るけど…。 そこで、アメリアをチラッと見るとSMAW、XM556、GM6、カールグスタフまで… もう、此奴は空飛ぶ要塞、ガンシップだな。 ジェスとアモン達もXM556の代わりにM224を持ってるだけで、さして変わらないけど。 因みに俺は、TAR-21は保管庫に入れ、HK417にアーウェンを付けた物を持って行動する事にする。 勿論、スコープとサイレンサー付きだ。 「皆んな、もう一度段取りを確認するぞ。 先陣はメイリンとマオマオに頼む、兎に角縦横に掻き回してくれ。 それで敵が発砲して来たら、アイラとリラは側面から、シュアンとクレアで南側から叩いて敵の意識をこちら側に向ける。 そして野砲が発砲し始まったら」 「儂らの出番じゃな」 「あぁ、アメリアも谷向こうから突っ込んでアモン達を援護したら、そのままアイラやシュアン達を上空から援護だ。 岩場に兵士が戻れない様に、袋叩きにして構わない。 その隙に、俺は魔術師と連絡路を叩く。 メイリンとマオマオも、頃合を見て俺に合流してくれ。 作戦は以上だ、無理はするなよ。 ヤバい時は、一旦下がって他と連携してくれ。 それじゃ、状況開始だ」
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