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メイリンは気付いたのか、何とも微妙な顔になった。
「そのカメオは、何の為に此処に隠されてたんだって事だよ。
奴等は、必ずリベンジしに戻って来ようとするだろ?
そして、出た所が真空状態だったら?」
「うへぇ、仁殿…それはエゲツなさ過ぎですぞ」
すると、それを受けたジェスが、追い討ちを掛ける。
「キロ殿、仁の狙いはそれだけでは有りませんぞ。
真空状態の所にへ、空気の有る所から通路を繋ぐと、空気の有る所から真空状態の所へ、何もかも吸い出されるのです。
つまり、彼奴らが此処へ戻ろうと通路を繋いだ途端に、通路を閉じる迄有りとあらゆる物が真空の所へと吸い出されるのです。
そして生き物は全て破裂してしまう、仁の考えてる事はとんでも無くエグいですぞ」
なっ、なんだよ…その2人の魔王でも見るような目は。
「仁は、ほんに情け容赦が無いの」
アモン迄、ジト目かよ。
「なら、奴等がまた戻って来ても良いのか?」
「いや、、それは困るのぉ」
「だったら、絶対に二度と戻って来ない様にしないと。
それにさ、向こう側にMSAWやカールグスタフぶっ放した時点で、充分皆んなもエゲツないんじゃ無いかと思うぞ」
あっ!なんだよ、皆んなして目を泳がせやがって。
「こっちの案配はどう?
……って、あんたらこんなとこに固まって、何寛いでんのよ。
ったく、人が未だドンパチやってるのに」
中の様子を見に来たアメリアが、半ギレになった。
「こっちは今し方奴等が此処へ来る目印にしてたもん見つけた所だよ。
外は掃討し終わったの?」
「半分位は戦意喪失して白旗出して来たから、もうじき片付くと思うわ。
それより、その見つけたって言う目印が本物か、此奴に確認させて見れば良いわ」
そう言うと、下級魔術師らしいローブ姿の男を放り投げて来た。
どさっと地面に転がされて呻くも、未だ隙を見て逃げ出そうとしてる辺り、戦意は無くして無いらしい。
「お前、名前は?」
「魔術師が、簡単に名前を言えるか!」
「そっか、まぁ良いや。
これ、見覚え有るかな?」
「ふん、そんな物は知らん」
「そっかぁ、そっかそっか。
いや何、これを宇宙に打ち上げようかと相談してたんだよ。
これが通路の目印だったら、宇宙に打ち上げたら通路開いた瞬間に、お前等の世界の死亡フラグになっちゃうから、幾ら何でもそれは可哀想だって俺が責められてさ。
でも違うなら、無問題だよな」
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