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「ヒルヴェラ家主人としての血だろ」
「アメリアやリラが、一目置くのも納得じゃ。
仁は気づかなんだか?
今や嫁達は、アイラを中心に纏まっておる。
だから、アイラが仁の傍に居っても、口ではあれこれ言いながらも邪魔はすまい?」
「まあ、確かに…。
前なら引き剥がそうとしてたのが、最近は放置してる事が多いな。
そう言う理由だったのか?」
とクレアを見ると、へっ?と言う顔が返って来た。
「クレアの頭の中はエロしか無い、難しい事を考えるのは無理」
「ちょっとシュアン!」
2人が鬼ごっこを始めると、イルハム達が此方にやって来た。
「仁様、姉さんは何をやってるんですか?」
アレンが不思議そうに、2人の追いかけっこを見遣る。
「俺にも良く分からんな」
「仁殿、訓練は如何でしたかな?
エルマ殿から、ビーバーだけでは無く、犬も救難団で使えないか?と提案されて始めて見ましたが、これは大いに役立ちますぞ」
「アレン、お前達亜人は、単独でも救難犬と同等の捜索が可能なんじゃ無いのか?
おそらく兎人と犬人は、聴覚と嗅覚で被災者が生きていれば探せるだろ。
お前達の特徴を活かし、ペアで活動すれば救命率が上がらないかな?」
「今回、シュアンとクレアに土地探しを手伝って貰いましたが、確かに2人の能力は素晴らしい物でした」
「成る程…、アレン、お主ら亜人にはその様な特殊な能力が有るのか?」
「あっ、アレンしゃん、く、訓練しましょ」
やっぱ、危ねぇ奴だな…。
エルマの勢いに、アレンが引いてるぞ。
「エルマ、アレンを躾けてどうすんだ?」
おい、何でそこで赤くなるんだよ。
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