2.発覚

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「…ラーメン…」 ラーメン出来たよって言おうとしてラーメンどんぶりを持って彼を見た。 でも疲れているのか、さっきのままの状態で眠り始めた彼。 俺はラーメンどんぶりを二つタライに乗せて食卓に置いた。 「…起きて~っ、ラーメン出来たからぁ……」 多少、テンションが下がりつつあるが、起こさないと麺がのびてしまう。 俺は彼を激しく揺さぶった。 「…んぁ゛う……」 すると彼は顔をしかめながら起きて、俺の存在にきがつくと少し微笑んだ。 「ごっめ、寝てた…」 うん、このすごい短時間で。 「ま、いいから。」 俺は、少し不機嫌気味に彼の背中を押し、食卓に座らせた。 彼はそんな俺の態度を不思議に思いつつも、押されるままに歩き、座った。 「うっわぁー!うんまそーぉ!!!」 俺が不機嫌になっているからか、やたらと褒めてくる。 「さっすがは中華料理屋の息子!!」 「ただのラーメンです。」 「そんなことぁないさ!天下一品じゃん!」 「ふつーのラーメンなんだけど。」 「いやぁぁ。普通なわけがない!オンリーワンだぁぁあ!」 「……黙って食べれないの?」 「…え、…だま……」 「コーンいっぱいこぼしてる。」 「…すいやせん…!」 「……別に……」 どうしよう、なかなか顔が元に戻らない。 .
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