ニノ章。更に日常。その後?

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「いもけんぴすら作れないパティシエとかシャレになんねーしな」 「まったくだよ、ぼくも親にバカにされる事請け合いだね」 「あー…俺もあるな…」 頭は軽いが体が重い。 八百屋まで一苦労だが調理室まで行くのに二苦労かかるのである。 そこで調理室内での三苦労をなくすためにいもけんぴを選んだのだが、そのいもけんぴ作るのすらだるいのだ。 考えるのもだるくなってきた。 しかし頭はこんなことを考えていてもリクとのくだらない話は止まらない。頭が軽いのやら重いのやら。 「いらっしゃーい」 聴きなれたやる気のない声。無駄話をしているあいだに八百屋についたようだ。 しかし探すのがだるい。 「おばちゃーんイモあるー?」 「うるさいね、自分で探しな。生のコンニャクイモを口の中に放り込むよ!!」 「自分で探そうかそうすけ」 「生のコンニャクイモはさすがに勘弁して欲しいしな、あの目はやりかねん」
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