ちょっと危険な異世界講座 ~初心者編~

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彼女いない暦=年齢の俺ですから、そりゃまぁかわいい女の子に傘を貸してかっこつけようと思ったりもするわけです。 そんな俺を誰が責められようか。ていうか俺がやったの普通に善行だし。 「ははははははお腹いたいこんなうまくいくなんてぶぅぁはははぶっごほっごほっ」 なんかさっきまであんなに無口だった女の子が馬鹿笑いしてる。 なにこれ? ギャップ萌えってやつ? いや萌えないけど むしろ腹立つけど 「あの、いい加減状況説明してくれませんかね?まったくわけがわからないんで」 突然真っ白な光に包まれて気づいたら自然あふれる森で傘貸した女の子に笑われてましたとさ。 俺はそんな状況受け入れられるような特殊な人間ではない。 ゆえに恐らく……というか確実に事の原因であろうこの青髪碧眼の女の子に状況説明を要求しているわけだ。 「じょうきょうせつめい?ああ説明は大事だよね。ふひひひひひ」 いい加減笑うのやめろよ。
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