プロローグ

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前方から見たこともない武器を持つ大軍が迫ってきている。 息を切らしながら俺は手に持った『武器』に話しかけた。 「お、多くね?どれくらいだ?」 『500……いやもっとかね~あははは、どうする?死ぬかもよ~』 それを聞いた瞬間俺の肩はどっと重くなる。手は震えだし、息はさらに荒くなってきた。……まったく、どうしてこんなことになったんだろう。 「もういやだ……よし、ここから全力逃走だ!」 『全力闘争?まさかそんなにやる気だと思わなかったよ、がんばってね!応援してる!』 「わざとらしく聞き間違えてんじゃねえ!!てかお前も行くんだよ!俺に生身で飛び込ませるつもりか!!!」 『生身って響きなんかエロいね』 「俺の声が届いてない……だと!?」 どこまでもマイペースなこいつが本当に羨ましい。
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