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大那総一は父を尊敬していた。
警察官である父が、幼少期の彼には、さながら戦隊物のヒーローの様に見えていた。
父は正義の人で息子に対してもその考えは変えることはない。何か悪さをしたら直ぐに拳が飛び、息子を戒めた。
妻には頭が固い昭和の考えだ、などと言われていたが総一はそんな父を誇れども憎んだ事は一度もなかった。
月日が経ち、父の様な男になる努力を欠かさない総一はやがて自身の才能に気が付く。
詐欺師としての才能に。
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