二人の日常

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今、何をしているかというと、学園の端にある碧海様お気に入りのテラスの手入れだ。 最近、新しいテラスが出来たからここはもう碧海様以外誰も使っていない。だから、雑草が伸び放題。そして、この前急に花を植えると言い出して今に至る。 「でも、また何で急にこんなことを?」 「いやー…。わっちが花の中で紅茶を飲むのは絵になると思ってな」 …間違ってはいないけど、それを自分で言うか。もしかして、俺が気づかなかっただけで、碧海様はナルシストだったのか。 ………いやあり得ないな。 まぁ、碧海様が花の中で紅茶を飲んでいると、どこか外国の物語に紛れ込んでしまったような錯覚に陥る。 黒い着物を着ているから、さぞ白い花が似合うんでしょう。いや、赤や黄もかな。 って、まぁ俺からすればどんなものでも碧海様に似合うと思ってしまうだろう…。 それは良いんだけど、様子のおかしい碧海様をとりあえず、じっくり観察するように見つめていると 「じょ、冗談じゃぞ。わ、わっちは流石にナルシストではないぞ」 と焦っていた。十中八九そうだろうと思っていたけど、そこまで焦ると逆に怪しく感じる。 って、そんなことあるわけがないんだけども。
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