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今日もいつもの日課をしようと
墓に向かう。
「ちょっと、そこのアンタ」
誰だ!?と思って声の主の方に
振り向くと、そこには一人の
老婆がいた。
「な、なんですか」
「アンタ、誰にお参り
してんだい?」
「え、あ、御先祖様です」
「それは本当かい?
もしソイツのことを…ぞと
めでたい…だ」
老婆はボソボソと言葉を
紡いでいく。
しかし…
「ソイツって
どういう意味ですか?」
気付くと僕はふとした疑問を
老婆に投げ掛けていた
「わからないなら、
気にするな」
老婆のその言葉はなぜだか
とても冷たく感じられた
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