序章

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約束の日から約半年が経った。 見渡す限り、砂漠が広がる街『イシュヴァール』。 七年前に前大総統キング・ブラットレイの独裁によりアメストリス国軍がイシュヴァールを制圧ではなく、殲滅を行った。 戦況が苦しくなった中で国家錬金術師も投入された。 ある国家錬金術師で戦況は良くなり、やがてイシュヴァールも殲滅された。 その国家錬金術師の事をあるものは“英雄”と呼び、ある者は敵見方関係なく殺していく事から“悪魔”と呼んでいた。 その国家錬金術師は指一つ掠っただけで焔を生み、街一つを全て焼き払って行った。その絶大な力に敵うわけなどなく、イシュヴァールの民達はどんどん焼き死んで行った。 その国家錬金術師の名は、ロイ・マスタング。二つ名は『焔』の錬金術師。 当時、少佐だった彼は無感情でどんどん指を掠めて行った。 そして、それはブラットレイをはじめとする人造人間(ホムンクルス)の企てだと判明。 アメストリスに五ヶ所の血紋をつけ国土錬成陣を描くためだった。 その人造人間も全滅し、大総統も代わった事によりアメストリスは徐々に平和になりつつあった。
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