校長の我儘

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 まっそんなわけで、俺達生徒会はその我儘があるたびに予算を切り詰め整理したり、細かい予定を立てて、校長の思う通りのものを作らなければならないんです。  俺は去年もあったから実感できるけど、本っ当に寝る暇もないほど忙しいんです。  創立当初の生徒会の人が多忙すぎて何人も倒れたのがきっかけで、この寮が作られたんだと。  校長が、我儘言わなきゃ良いだけなんだけどなぁ…  それに何より今年は前例にないくらい生徒会のメンバーが足りない。会計の役職が余っているほど…  一応理由があるけど、それはまた今度。  とにかく、俺は今この手に持っているカツラを無条件で被らなきゃいけないらしい……  理由とか聞いてないし。馬鹿馬鹿しくて…  女装もしないかと進められたが、それは断固拒否を貫き通した。(もちろん、カツラも拒否したけど)  それに、まぁこれは俺が恥ずかしいだけで、大ごとじゃないから別にね…  俺が恥ずかしいだけだから別にね…  ハァ  絡み付くカツラをギュッと握りしめた。
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