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…私の記憶は
この雪の日から
始まる
それから
十年――
私立
黒主学園
ざわ ざわ
宵の刻――『月の寮』前
「ちょっと押さないで!」
「早く出てきて~~っ」
『はいはいはい 下がって 下がって!』
『デイ・クラスの皆さんはもう門限ですから自分の寮に帰って!』
【私は 黒主 優姫(くろす ゆうき)
普通科(デイ・クラス)一年 風紀委員】
この全寮制の名門校
黒主学園には
普通科…デイ・クラスと
夜間部…ナイト・クラスがある
「どきなさいよ!風紀委員!」
「そうだーっ!」
ぶーっ ぶーっっ と批判の声が
たくさん聞こえてくる。
『うぬう~~~っ!』
優姫はデイ・クラスの人達を頑張って押さえ込もうとしている。
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