4.世界の闇と暗躍者達

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「ほ、他に調べることがなければ…」 ドモりながらも…臆しながらも懸命に言葉を紡いでいく。 「すまないな。  では、これを頼む。」 しかし、無情なことに後少しのところでクラダの紡いだ言葉が両断された。 「は、はい、喜んで!!」 ミーシェの機嫌を損ねない為に元気良く返事をしつつ調査を再開する。 しかし、読み始めようとした矢先にある違和感に気付いた。 「ミセリアさん、これ間違ってます。  属性の本じゃなくて騎士団の歴史の本ですよ。」 ミーシェが渡した本は、これまでの属性について書かれたものとは違っていた。 「あぁ、属性の変換に対しては答えは出たからな。  十中八九、属性変換の技術は存在するだろう。」 唐突な結論にクラダの思考が停止する。 彼の見落としがなければ、属性変換の技術の記載はなかった。 だが、それにもかかわらずミーシェは在ると答えた。
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